金融機関で働く岩下まどかさん(仮名、30代後半)は昨年、中用量ピル「プラノバール」を服用しました。生理周期が整っており、生理痛もほとんどないという岩下さんは、どのような理由でピルを服用したのでしょうか?ご本人に伺いました。(取材:みらい編集長)
金融機関で多忙な毎日を送る岩下さん
(画像はイメージです)
◆服用のきっかけ
旅行の日程と生理予定日が重なったためです。もともと私は生理周期が規則正しいタイプで、ずれたとしても誤差は2日程度しかありません。周期が整っていること自体はいいことかもしれませんが、どう考えても旅行と生理が被るな…という絶望的な状況でした。
◆ピルの購入について
ネットで調べて購入しました。サッと調べて出てきたところを利用したので、サイト名は覚えていません。
購入にあたってオンライン診療を受けましたが、過去の服用歴や今回の服用目的などを確認されました。特別なことは聞かれなかったと思います。
生理を遅らせたいと伝え、1週間分程度の中用量ピル「プラノバール」と、吐き気止めの「プリンペラン」を処方していただきました。
◆ピルを服用した感想
学生時代にアフターピルを飲んだことがありますが、副作用でかなり気持ち悪くなってしまった経験があり、ピルに対しては苦手意識があったんです。生理についての悩みもないため、低用量ピル含めて服用を検討したことはありませんでした。
昨年は「背に腹は代えられない!」ということで服用しましたが、中用量ピルでは吐き気などの大きな副作用はありませんでした。ちょっと頭痛がしたくらいで、「意外と副作用はないんだな」と思った記憶があります。
中用量ピルの経験で、ピルに対するマイナスなイメージはかなり払拭されました。今後も旅行と生理が重なることがあれば、中用量ピルを利用したいと思います!
【みらい編集長より】
岩下さんが学生時代に「アフターピル」として服用した薬は、今回と同じ「プラノバール」であった可能性が高いです。プラノバールを緊急避妊目的で使用する場合は、12時間おきに2錠ずつ(計4錠)服用します。単純計算で今回の4倍相当の量を服用したため、当時は副作用が強く現れたと考えられます。
現在「アフターピル」として広く用いられているのは「レボノルゲストレル」という薬で、こちらは1回(1錠)のみ服用します。この薬に含まれている黄体ホルモンの量は、低用量ピルの12~30倍にもなります。「アフターピルの服用を繰り返すとカラダに負担がかかる」と言われますが、こうした数字を見ると、よりイメージしやすいのではないでしょうか。
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