仕事や受験、家事や好きなことをするときも、自分の能力が至らないと感じたら、反復練習をしたり、深く勉強をしたりと、自分ができる最大限の努力をしますよね。
部活でレギュラーの座を争ったり、仕事で良きライバルと切磋琢磨して成長していくとき、健康に不安があって重ねてきた努力を実力として発揮できず、悔しい思いをするのは、誰もが避けたいと思うものです。
女性は、妊娠して出産できる能力をもっています。初潮が来たということは、妊娠できるというサインです。とはいえ、10歳で初潮を迎えた女子が14歳や15歳で妊娠するのは、社会的にも経済的にも、容易なことではありません。
フェムライフの監修医、松田貴雄先生(順天堂大学 医学部産婦人科 客員教授)は、生理痛に悩む小学校6年生の女子を診察したときに、患者さんと次のようなやり取りをしたそうです。
先生
◯◯さんは将来、結婚は考えていますか?
小6女子
はい、将来結婚して、子どもを産んで、育ててみたいです。
先生
何歳くらいに結婚したいと考えていますか?
小6女子
そうですね…
大学には行きたいので、23歳で社会に出て4〜5年働いたら、結婚を考えてみてもいいかと、今はおぼろげにイメージしています。
先生
結婚したら子どもは欲しいですか?
小6女子
はい、欲しいです。
先生
ということは…
今から27歳くらいまでは、妊娠するする計画がないということですよね?ならば、12歳の今から妊活を始める27歳くらいまで、卵巣や子宮をずっと休ませてあげるのはどうでしょう?
小6女子
具体的に教えてください。
先生
ピルケアで毎月の生理をコントロールして、排卵を抑えたり、生理を起こさせないようにすれば、おなかの中で毎月悲鳴をあげている卵巣や子宮の負担を軽減してあげられますよ。
小6女子
はい、カラダの負担が軽減されるのなら、ピルケアを始めたいと思います。
先生
ピルケアをしている間は妊娠しないけれど、ピルケアをやめればカラダはすぐに妊娠可能な状態に戻るから、安心してくださいね。
小6女子
それを聞いて、安心しました。
先生
ピルケアはカラダにとてもやさしいんですよ。
ご両親と共に診察室を訪れたこの小学6年生の女子はその後、ピルケアを始めました。もちろんご両親も松田先生の説明に共感し、娘さんご自身の意思でピルケアを始めることになりました。
始めた当初は不正出血が起きたりもしましたが、先生の指導のもと、3ヶ月を過ぎた頃からカラダがピルに慣れてきて、現在は生理痛も緩和され、部活の試合や期末テストの期間に生理が来ることを心配しなくてもよくなったそうです。
一般的に、小6女子がピルケアを始めたと聞けば、「大丈夫なの?」「将来、子どもを産めるの?」という声が聞こえてきますが、医学的にも、科学的にも、生理学的にも、問題はありません。
好きなことを好きなタイミングで、何の制限やハンデもなくできる日常は、自分のカラダのことを知ることで、手に入れられる可能性が高まるのです。
知らないから怖いし、知らないから自信を持てないのです。自分のカラダのことを知り、ピルケアのメカニズムを知れば、安心して、自分の体をコントロールして、より健康な毎日を送ることができます。
ずっと「ふつう」だと思っていた毎月の生理は、妊活を始めるそのときまで、必ずしも経験する必要はないようです。ドクターの診察を受けて、正しい指導に沿ってピルケアを続ければ、心身ともに安定した日々を過ごせる可能性が高まります。
ピルは薬ですが、主成分は女性ホルモンです。この女性ホルモンが、女性のカラダを安定させてくれます。そして大きな感情の起伏なく毎日を過ごせることで、メンタルも安定させてくれます。
10代や20代の女性たちは是非、産婦人科医の診察を受けて、自分のカラダの状態を把握して、将来に対する設計をしてみてください。もちろん30代の女性も、妊活やいつかは来るメノポーズ(更年期)に備えて、産婦人科医を訪ねてみてください。
今まで当たり前のように考えていた「ふつう」が、そうではないことを知ることでしょう。どうか、自分のカラダのことをよく知って、いたわってあげてください。あなたのカラダとココロをいたわってあげられるのは、あなた自身なのですから。
妊活を望むまでは、ピルケアで、カラダを大切にしてあげてください。
みらい編集長
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