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糖質を摂ると痩せやすい?10代が知りたいカラダの話

執筆者の写真: みらい編集長みらい編集長

部活動をしている女子に限らず、10代のみなさんは、カラダの変化や成長に戸惑い、悩みながら、毎日を過ごしていますよね。

体重が増えたり、生理痛がつらかったり、集中力が続かなかったり・・・、いろんな症状が起こるのが、初潮を経験した後の10代です。


最近の10代~20代ではスレンダーなスタイルがトレンドですが、実は深刻な問題が起きています。それはエネルギー不足です。

「ダイエット中だからあまり食べない」「スレンダーなスタイルを維持するためにほとんど食べない」「炭水化物(糖質)は悪であり、私たちの敵」という風潮は否めません。

このような美的感覚は、10代~20代の世代に自然に宿っています。1年365日、ダイエットしている人も少なくありません。

周りからの見た目を気にするがための、プレッシャーの中にいるとも考えられます。


女性が初潮を迎えるということは、エネルギーが足りているので、妊娠することが可能というサインでもあります。

しかし、若いうちにエネルギー不足に陥ると、脳は「妊娠する時期ではない」と判断して卵巣の機能を低下させ、

女性ホルモンの分泌が枯渇してしまうのです。

すると生理は止まり、同時に女性ホルモンにより保護されていた皮膚、骨、内臓や脳等の多くの臓器が弱体化してしまいます

エネルギー不足による女性ホルモン分泌の低下により、将来、骨粗鬆症や肌荒れの危険に晒されるというような程度では済まされない、深刻な事態に陥ります。


糖質はカラダの活動にとってエネルギーとなる、とても重要な栄養素です。スレンダーなスタイルを意識するあまり健康を害して、将来健康を取り戻せない状態になっては、本末転倒です。

「若年層の糖質不足」という深刻な問題は、いずれ、社会問題にも発展しかねません






もちろん、痩せていてもとても健康な方もいます。こうした方は代謝のいい方です。


太るのを気にして糖質の量を減らすと、体温をつくる筋肉が省エネモードになります。体温が低い方は、この省エネモードになっている人です。痩せていても体温の高い方が、代謝のいい方と言えます

代謝がよくなれば、摂った糖質が使われて、二酸化炭素と水になります。水にたんぱく質が溶けたものが筋肉なので、糖質が使われると、筋肉が増える方向に向かいます。

反対に若いうちから省エネモードにしてしまうと、それ以上痩せないカラダになっていきます。悪循環です。

 

赤ちゃんはエネルギーの塊です。エネルギーの余裕がないと、妊娠はできません。

かつて「妊娠しにくい」と言われたのは肥満の方でしたが、現在は痩せている方のほうが妊娠しづらいことが分かっています。不妊治療に要する期間は、*BMI 22の方が6.8か月なのに対して、BMI 18.5以下の方は29か月と、4倍近くかかることが知られてきました。ちなみにBMI 40の方でも13.3か月です。値は日本人に合わせて変更しています。

将来妊娠を望むときのためにも、省エネモードでない、いい筋肉を造っておきましょう!


*BMI(Body Mass Index)

 「ボディマックス指数」と呼ばれる、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数



みらい編集長









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