★「みらい編集長のピルケアダイアリー#2」はこちら 今年7月から、約7年ぶりにピルケアを再開しました。「クリニックに通うのが面倒になったこと」「生理が楽になりすぎて逆に不安になったこと」の2つの理由からピルケアをやめた私ですが(詳しくはこちら)、その後酷い生理痛に襲われたことが3回ありました。
急激に下腹部が痛み出すので毎回「お腹壊したかな?」と思うのですが、違うのです。数分でズキズキ、トゲトゲした痛みに変わっていき、胃の気持ち悪さもこみ上げてきます。全身寒気がして夏でも鳥肌が立ち、呼吸が浅くなり、脂汗も止まらなくなります。痛みがピークに達すると、子宮を雑巾のようにギューッと絞られているような感覚になるのです。あまりの激痛に涙が流れ、声にならない声でうめくことしかできず、このまま気絶してしまいたいと思うほど…。徐々に痛みが引いてくると、一定の時間感覚で痛みと凪を繰り返すようになり(陣痛ってこんな感じでしょうか!?)、やがて凪の時間が延びていき、痛みが引きます(この頃には痛み止めが効いているのだと思います)。
こうした生理痛について、私は「毎回じゃないし、いいか」と思っていました。2回目以降は急激な下腹部痛が来た時点で「アレだ」と分かったため、早めに鎮痛剤を飲んで対処することもできました(それでも毎回泣き叫びますが)。ただドクターから「痛みが酷いときを基本に対処したほうがいい」と言われてからは、ピルを飲んだほうがいいのだろうと思っていました。生理不順で旅行などのスケジュールが立てづらいことにも悩んでいました。
そんなわけでクリニックを受診した私は、「ヤーズフレックス」を処方していただきました。最長120日間服用できるもので、エストロゲンの含有量が極めて少ない「超低用量ピル」にあたります。生理を28日周期に整える飲み方も選択でき、ピルのシートにはこのような説明書きがありました。
(※)バイエル製薬HPより
私は最長120日間服用できる飲み方で生理の回数自体を減らし、卵巣や子宮をなるべく休ませてあげることに決めました。
<ピルケア1週目>
約7年ぶりということで、やや緊張のスタート。服用時刻は「夜9時台」と決めて、数十分の誤差は気にしないことにしました。「お風呂に入りたいけど、あと10分で服用時間・・・」みたいなストレスを感じたくなかったからです。
最初の3日くらいは、あまり大きな変化を感じませんでした。しかし4日目、鼻の下と顎にニキビが出現しました…!もともとニキビができやすい体質なので、ピルを飲み始めたことと関係があるのかは分かりません。ただ大きなニキビに成長することはなく、いつのまにか自然消滅しました。
一方で、肌の余分な皮脂が減ったという実感はありました。これまでは1日すっぴんで過ごすと夜には顔がテッカテカになっていましたが、ピルケアを始めてからはテカリが減りました!これは嬉しい変化でした。
同じく4日目くらいから、おりものが減ってきたなと感じました。もともと私は排卵日前後のおりものが多く、普通に過ごしていても「あ、今おりもの出たな」と分かるくらいだったので、減ってきたと感じられたのはとても嬉しかったです。
また、この1週間は朝食後に猛烈な眠気を感じることが多かったです。ドクターいわく、こちらもピルの副作用のひとつである可能性が高いとのことでした。
<ピルケア2週目>
2週目では、副作用がありました。最も感じたのは胸の張りです!今まで生理前に感じていた胸の張りよりは若干弱いものの、仕事中かなり気になりました。若干の下腹部痛もあり、頭痛を感じる日もありました(もともと頭痛持ちなので、ピルケアの影響かどうかは分かりません)。関節痛のような痛みを感じた日も1日だけありました(不安になって、たくさん水を飲みました)。
そして、ニキビが増えてしまいました…。食べ過ぎもあったのかもしれませんが、ピルを飲めばニキビは改善されると思っていたのでショックでした。大きなニキビもできましたが、治りは普段より早い気がしました。
最大の副作用は、2週目最終日(ピルケア開始14日目)に置きました。朝5時ごろ、激しい頭痛と若干の吐き気で目が覚めたのです。「軽い熱中症かな?」と思い、水を飲んで二度寝しましたが、頭痛が酷く寝られなかったため、即効性の鎮痛剤を飲んで再び横になりました。
ところが、今度は吐き気が強まってきました。私は胃腸炎とインフルエンザ以外で嘔吐した経験がないのですが、この日は数年ぶりに嘔吐してしまいました。おそらく胃の中が空っぽだったためほぼ胃液しか出ませんでしたが、5回ほど戻しました。気持ち悪さは10分くらいで治まりましたが、薬の成分も戻してしまったためか、頭痛はあまり治りませんでした。
7年前のピルケアでは副作用がなかった私ですが、ついに副作用が出ました。前々日から前日にかけて旅行に行っていたこともあり、運動量と水分・食事摂取量のバランスがとれていなかったのだと思います。
ドクターいわく、今回のケースのように、服用開始直後ではなく2週目くらいで副作用がみられることもあるそうです。特に明け方に起こる症状は、脱水からくるものが多いとのことでした。たしかに、旅行中は無意識のうちに水分摂取を控えがちですよね。食事のバランスも偏っていたと反省し、嘔吐したあとは塩分、糖分、水分をしっかりと摂取しました。
嘔吐したことでピルの成分が流れ出てしまったのではないかと不安になりましたが、私の場合は服用から8時間以上経っていたので、問題ないとのことでした。(続く)
(※)ピルケア2週目ではニキビが増えてしまいましたが、このあと劇的に減っていきました(執筆時点でピルケア7週目)。次回のピルケアダイアリーをお楽しみに!
(※)ニキビが増えた理由について、ドクターの見解をまとめた漫画を公開しました!(9月24日更新)
【Profile】みらい編集長
93年生まれ。新聞社で6年間の記者生活を経て、フェムライフに参画。2016年~2017年頃に低用量ピルを服用していた。2024年7月からピルケアを再開。
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