【40代・めさんからの質問】
ピルを服用しても大丈夫と医師に言われていますが、血栓症が怖いです。血栓症にならないよう、日常生活で意識して気をつけるべきことはありますか。
【ドクターの見解】
血栓症とは、血のかたまりが血管に詰まる現象です。内服を始めて1~3ヶ月以内に起こることがほとんどですので、飲み始めの3ヶ月は注意が必要です。脱水や体を動かさないことがよくないので、ピルケアの有無にかかわらず、血栓症の予防のためには、積極的な水分補給や適度な運動を心がけましょう。
最近出席した学会では、貧血が血栓症のリスクにつながるとの報告がありました。貧血になると、血液を固めて止血の役割を果たす血小板が増加するためです。鉄分補給を心がけることも血栓症予防につながるといえます。
実は、女性は出産時に最も血栓症のリスクが高くなると言われています。もし低用量ピルで血栓症や類似の症状が出る場合は、妊娠・出産のときがハイリスクです。知らずに妊娠・出産を迎えると大変なことになるので、そうした体質かどうかを疑うきっかけになるかもしれませんが、これを予知する検査は世界中見渡してもないとされます。
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