【40代・うさぎ丸さんからの質問】
更年期対策として、ホルモン補充療法(HRT)に興味があります。何歳くらいから/何歳までに始めるべきなのでしょうか。メリットとデメリットも教えてください。
【ドクターの見解】
一般的に、閉経前後から始めます。
すでに閉経されている方は、なるべく早期(目安として、閉経後半年以内)に開始することをおすすめします。閉経したタイミングはその時点では気付きにくいものですので、45歳を過ぎて半年間月経がなかったら、一度婦人科を受診されることをおすすめします。
閉経前で月経がある方でも、更年期障害を感じている方は、その時点から初めても問題ないものと思われます。抜け毛やしわが増えた、(特に朝)指が曲がりにくい、膝が痛いなどの症状がある方は、女性ホルモンが低下している(=閉経に向かっている)可能性が高いです。リウマチを疑う所見があれば、リウマチの血液検査をされる際に女性ホルモン(エストラジオールとFSH、可能なら甲状腺ホルモンも)を一緒に測定してもらうのがいいかと思われます。
女性ホルモン低下の症状は、肌や髪、骨や関節などのコラーゲンが関与するところに出ます。特に肌の調子は女性ホルモンにかなり左右されるため、肌の調子が急激に悪くなった場合は、月経の有無にかかわらず女性ホルモンを測定してもらうことをおすすめします。
HRTは、コラーゲンの生成を促すエストロゲン(女性ホルモン)を補うものです。更年期障害の緩和目的で希望される方が多いですが、前述のように肌や骨、血管を丈夫に保つなどのメリットにも期待ができます。副作用としては不正出血、胸の張り、お腹の痛みなどが挙げられますが、慣れてくると治まるケースが多いです。
現在日本で用いられているHRTの薬には、貼るタイプ、塗るタイプ、飲むタイプの3種類があります。それぞれメリットとデメリットがありますので、ご自身のライフスタイルに合ったものをかかりつけ医にご相談されてみてください。
閉経して1年…股関節痛、ひざ痛など…女性ホルモン減少による体調の変化を実感中。
ピルもそうですが、早め早めに対策していれば…と思います。