【20代・宝毛さんからの質問】
血栓症のリスクが低いピルがあると聞きました。どんなものなのでしょうか。年齢問わず服用できるのか、デメリットはないのか等、教えていただきたいです。
【ドクターの見解】
血栓症のリスクが低く、広義での「ピル」に分類される薬はいくつかあります。
●低用量ピル「アリッサ」
12月3日に発売開始となったばかりの新しいピルです。これまで日本で販売されてきたすべてのピルには「エチニルエストラジオール」が含まれていましたが、これが血栓症リスクのおおもとと考えられていますので、期待は大きいです。しかし、限りなくリスクを下げたい方には従来のピルと同様の扱いになると思われます。 (アリッサについては、こちらで詳しく解説しています!)
●超低用量ピル
血栓症のリスクとなるエストロゲンをなるべく少なくしただけですので、リスク低減幅がこの中では最も小さいものです。
血栓症のリスクだけで考えると、エストロゲンを含まず40歳以上でも内服可とされる保険ホルモン治療やミニピルが安全と考えられます。
●保険ホルモン治療
保険適用なので、月経困難症の診断がつかない限り処方を受けられません。エストロゲンを含まないので、月経痛を低減させる以外の効能は得られないこともご留意ください。子宮内膜症治療用の量を使用すると、体内で分泌されるエストラジオール(エストロゲン)を抑制してしまい、逆に更年期症状を引き起こす恐れがあります。摂取量には注意する必要があります。
●ミニピル
自費で購入可能ですが、未認可のため医薬品副作用被害救済制度の対象外です。
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