【30代・ひつまぶしさんからの質問】
生理が重いわけではない友人が、低用量ピルを飲んでいると言っていました。生理が軽くなる以外に、ピルを飲むメリットはあるのでしょうか。
【ドクターの見解】
低用量ピルの内服には、さまざまなメリットがあります。
・子宮や卵巣の負担軽減および病気の予防…毎月の排卵と月経で、子宮や卵巣はダメージを負っています。悪化すると子宮体がんや卵巣がんなどにつながる可能性もあるため、妊娠を望まない時期にピルケアで排卵を停めることは、婦人科系疾患の予防につながると言えます。
・避妊効果…上記の通り排卵を停めることで、避妊効果が得られます。望まない妊娠を防ぐという観点からも、ピルは有用です。内服をやめたらおおよそ3ヶ月以内に排卵が再開するため、その時点から妊娠は可能になります。
・月経周期が整う…内服しているピルの種類にもよりますが、一般的なピルは月経を28日周期に整えます。プラセボ(偽薬)を飛ばすことで、月経のタイミングをずらすことも可能です。これによって、旅行など先のスケジュールが立てやすくなります。
・肌への効果…ピルに含まれるエストロゲンがコラーゲンの生成を促すため、肌が潤う方が多いです。ニキビにも効果があるとされています。
もちろん、PMS(月経前症候群)の緩和や月経困難症の改善、経血量の低減などの効果もあります。また、質のいい卵子を温存できると考えることも可能です。
「生理が重くない」という方でも、「もっと快適に過ごしたい」と希望してピルケアを始める方もいらっしゃいます。個人的には、「生理が重くない」という方にもぜひピルを内服していただきたいと考えています。
自分の生理重いか軽いか...
正直わからなくてピルは関係ないかなと思ってましたが、それ以外にもこんなにメリットがあるんですね!!
ピルケア始めたいなと思います。