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ピルの処方時に内診を行わないのはどうして?

編集部

【40代・わかめちゃんさんからの質問】

ピルの処方時は内診を行いませんが、なぜ内診を行わなくてもいいのでしょうか。



【ドクターの見解】

内診は病気を見つけるためのものであり、ピルの処方は基本的に「健康であること」を前提として行うものだからです。過多月経や酷い生理痛などで病気の不安がある方は、オンライン診療ではなく、対面式のクリニックで診察を受けてください。この場合、保険適用のピル処方が可能だと思われます。


ピルが禁忌とされている方は、高血圧や糖尿病の方、ヘビースモーカーや前兆のある片頭痛持ちの方など、問診の時点で判断が可能です。また、ピルの重大な副作用として血栓症が挙げられますが、「血栓ができやすいかどうか」を調べることは、どんな医療行為でも不可能とされています。国によっては「医療資源の無駄になるので、ピル処方の際に内診を含むその他の診療行為を行わないように」とされているくらい、基本的に内診は必要ないものです。


一方で、問診の結果病気が疑われる場合は、経腟超音波検査やMRI検査を行う場合があります。経腟超音波検査は内診台に上がっていただき、腟から器具を入れて行うものですので、広義では「内診」にあたりますね。

検査の結果、子宮内膜症などの病気が見つかることもあります。ピルは病気の治療目的でも用いられますので、こうした方にはピルを処方できないどころか、保険適用でピルを処方することが可能です。また、定期的な婦人科検診を受けていない方には、ピル処方時に子宮頸がん検診(=内診)を行うこともあるので、ご理解ください。


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