【30代・ぐっちさんからの質問】
30代に入り卵子凍結を検討していますが、低用量ピルにも卵子を温存する効果があると見かけました。両者の違いと、より質のいい卵子を残すためにはどちらがいいのか教えてください。
【ドクターの見解】
低用量ピルは、「排卵を命令する脳からの刺激を停める」というものです。生体の老化の影響は少なからず卵子に反映されるため、閉経の時期になると卵子の寿命は尽きてしてしまいます。
一方の卵子凍結は、「卵子を取り出して冷凍する」というものです。卵子自体は生体の老化に影響されないので、例えば60歳になっても、採卵した時のクオリティは保たれると考えていいことになります(凍結技術が上がったとはいえ、冷凍食品にも賞味期限があるように、永遠に保持できるわけではないことは言うまでもありません)。「より質のいい卵子を…」となると当然、卵子凍結に軍配が上がります。
しかし、1925年(大正14年)のデータでは、50歳以上で出産している女性が3,000人近くいます。これは現代の60倍に近い数字です。当時は子どもの数が多かったため、女性たちの一生における妊娠期間や授乳期間(=排卵のない期間)が長かったことが関係していると思われます。
早い時期からの低用量ピルの内服で排卵を停めることも、より質のいい卵子を残すという点では、それに相当するくらいの意義があるのではないかと思っています。
先日、夜遅い時間に放送してる某テレビ番組で妊活を頑張った女性芸能人の方々が「卵子の量や質」について話してました。
「学校で教えてほしかった」とも...言ってました。
私は「あーみんなフェムライフのウェブサイトに出会えてないだ」と思いました。
早くみんながここにたどり着けばいいのにー