東海地方で営業職に従事する富田里帆さん(44=仮名)は、10年ほど前から超低用量ピル「ヤーズ」「ヤーズフレックス」を服用しています。生理痛が酷いわけではなかったものの、ある日突然の激痛に襲われ、駆け込んだ婦人科で子宮筋腫と診断された富田さん。治療のために飲み始めたピルで、どのように生活が変わったのかを伺いました。(取材:みらい編集長)
日々営業に走る富田さん
(画像はイメージです)
◆突如襲った激しい生理痛…原因はまさかの子宮筋腫
約10年前、私は教員をしていました。もともと生理痛は酷くないタイプでしたが、3月のある日の夕方、いつも通り仕事をしていたところ、急激に生理痛が悪化したのです。座っているのもつらいほどの痛みに、仕事を中断して婦人科を受診したところ、エコー検査で子宮筋腫が2つ見つかりました。それまで自覚症状はなかったので、寝耳に水でした。
幸い筋腫自体は小さく、手術をするほどのものではないと言われました。同時に、筋腫がこれ以上大きくならないように、ピルで治療をすることを勧められました。生理痛が軽くなることにも期待して、その日から超低用量ピル「ヤーズ」を飲み始めました。
◆飲んで感じたピルの効果
ピルといえば、吐き気などの副作用を伴うイメージを抱いていたのですが、私はありがたいことに何の副作用もありませんでした。そしてピルを飲み始めてからは、経血量、生理の日数、生理痛すべてが軽くなりました!
これまでは生理がダラダラと10日ほど続くこともありましたが、ピルケア開始後は3日ほどで出血が収まり、4日目以降は軽い日用ナプキンで済む程度になりました。血の塊が出ることもなくなり、経血はサラッとしたものに変わりました。生理中はお腹の痛みより股の痛みがつらかったのですが、それもなくなりました。
生理に関すること以外でも、嬉しい変化がありました。ピルを飲み始めた頃から、「肌が綺麗だね」と褒められることが増えたのです!特に化粧品なども使っていないので、ピルの効果だと思います。
2017年に「ヤーズ」の連続服用タイプ「ヤーズフレックス」が発売されてからは、そちらに切り替えました。連続3日以上の不正出血(生理)がなければ120日間続けて服用できるものですが、私は60日弱で生理が来てしまいます。28日周期だった「ヤーズ」よりは生理の回数を減らせていますが、もっと長く服用できたらいいのにと思います。
◆今後のピルとの付き合い方
筋腫の発見をきっかけに飲み始めたピルですが、今は生理をコントロールできる点が一番ありがたいと感じています。これまでは旅行のタイミングに生理が重なったり、温泉に行く日に生理が来たりということがありましたが、ピルを飲んでいれば「あえて早めに来させる」ということが可能です。カラダが楽になったのもありがたいですが、そういった面でもメリットを感じています。
子宮筋腫は、発見当時と同じサイズで今も存在しています。成長させることなく現状維持ができていますし、あの日以来激痛に襲われることはなくなったので、満足はしています。
「ヤーズフレックス」は、3ヶ月分で 7,000円ほどかかります。「ヤーズ」には安価な後発品(ジェネリック)もありますが、口コミを調べてみると「副作用が違う」などの声もあるようです。低用量ピルであればジェネリックも多いですが、私は超低用量ピルしか服用経験がないため、低用量ピルに切り替えると副作用が出る可能性もありますよね。今の快適さはお金には換えがたいので、多少お金がかかっても、「ヤーズフレックス」を飲み続けようと思っています。
子宮筋腫の痛みをきっかけにピルを始めたんですね!!
やってみたいと思っていても、なかなかきっかけがないんですよね。
そして続けると考えたら経済的な負担も気になります。
少子化対策で沢山の予算が組まれてますが、ここにも必要なんじゃないかなーと思うのは私だけでしょうか?